2014年9月18日
第4章 大弁財天さま②
ー本当に、何と言って良いのか判らない・・・。
「どうしたの?早く進もう!」
ドレーヌに言われて、ハッと我に返った。
「あっ、ごめんなさい。あんまりきれいなドアなので・・・。」
「何て言って良いのか判らない、だろ?なんて言ったら良いかは、あとで僕も一緒に考えてあげるから、ほらっ、早く、早く!」
門の中にそびえる大きな建物は、ご神殿のようにも、お寺のようにも見えた。建物の奥は、金色に光っていてまぶしい。
目を細めてよ~く見ると、舞ちゃんが両手を広げたよりも大きな冠をつけた女の神さまが、優しく微笑んで立っている。
舞ちゃんがその足元に駆け寄って言った。
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